それでいて世界は素晴らしい
ゆうと


わたしにしかわかりえない気持ちを抱えたまま、
なぜだか泣きそうだ。

誰もわかりやしないのに、
わかってほしい気持ちがあって、
それでもさりげないやさしさが、
ここにはきっとあるから、
それだけでわたしはじゅうぶんにみたされる。


*

それぞれに幸せがちゃんと用意されていて、
それぞれに幸せ感じながら生きていて、
それはそれでいて幸せだなと思った。

わたしの幸せも誰かとまた違うもので、
それがひとつひとつ組み合わさって世界はできていて、
それでいて素晴らしいと思った。


*

みんなちがっているから、
ひとりぼっちにはならない。
世界の決まり事はたくさんあるけど、
あたたかい手のひらを誰もが持っているから、
つなげる。つながる。
そして、
生きていくことにつながっていく。




散文(批評随筆小説等) それでいて世界は素晴らしい Copyright ゆうと 2010-06-14 01:41:57
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