せん
KETIPA

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切り取ってはしたになった線――――――
ところが
流れる樹液の
浅い、
木目が裂け んで
ぱらぱら吹きこぼる
る粒子団の警笛が波――――――
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からの号令
  目を喪失中――――
石から菌糸がほつれてほころぶ
のに葉が次の花粉――
言いたい
 電線経由で受粉した夜明け
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死んだ星々がゆらゆらと雲に――――――――――――
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   一一一
分けて流れる
山羊と放射線――
曲がった電柱這い出す無数の木―――
と ことん
 右目のない犬がにや――
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 あ――――
  一かたまりの木綿糸
――

 ほつれ てほころ―――――――ぶ―――

  せん


自由詩 せん Copyright KETIPA 2010-04-24 23:35:20
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