金色のドアノブ、誰かがワルツを
瑠王
それは黄昏れ時の一室 夕、だった
蛇と蛇は見留め合い からまった
それは黄昏れ時の一室 ふたり の
ドアノブは金色の はずだった
うわの空の応えはどれも同じ うん、だった
本当にききたいことなど何もなかった さむかった
ドアノブは金色のはずだった こころ
でもわたし達は鍵を持っていなかったから こわばった
屈折した心は暗闇で尚、映える ぺリドット
歪で醜いあなたの核心に触れ はにかんだ
そんなあなたが見れるなら よくみれば
わたしはそのあなたが何より好きだ 雨だった
世界が蝶番から外れ、音をたてて転げ落ちてゆく きえさった
ドアノブは金色のはずだった はずだった
しかしわたし達にはそんな崇高など こころ が
もう、どうでもよかったのだ ふたり
わたし
そう、
あなた