金魚
しろう
妹よ
僕に妹はいなかったけど妹よ
言葉を失うたびにおまえはいくつかの言葉を失う
次第に拙くなってゆく舌先で懸命に
ぎゅっとだきしめて、という妹よ
おまえはいまも夏祭りの浴衣の薄桃色で
あしたおまえの見る夢が金魚になっておよいでる
自由詩
金魚
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しろう
2010-03-31 23:02:11縦
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七行詩