首すじ
昼寝ヒルズ

朝のような
首すじだから
遠くから見つめている

階段をのぼっているだけなのに
人生だ なんて言っていいのか

自由と自由の間に
履物をそろえる

わたしを取り去った世界とは
どんなだろう
しとしと
しとしと考える

古い首すじにとまった鳥が
逃げない
あぁ
首すじは深い森であった

その森の枝を一本もらって帰る
昼になったら
背骨にしよう
夜になったら
灯りにしよう
わたしを離れて
一本に深まるために


自由詩 首すじ Copyright 昼寝ヒルズ 2010-02-09 09:22:57縦
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