夜明け前それもまた、黄昏。
ユダ

何も考えずただ歩んでた日々も
いつかきっと来ると夢見てた明日も
いつもそっと思い出してた昨日も



誰かが泣き叫んで後悔しても
僕がいくら大切に想っていても



止まらない

戻って来ない

変わってゆく




だから僕は後悔など
無いように生きていたい
無様でも良い

成りたい僕に僕が成れる




泣き笑い怒ってたまま消えた誰かが
いつかきっと帰って来ると僕はただ
いつもずっと信じて待ってた今日も



昨日を悔やんで泣かないように
後悔などしない様にしてたのに




忘れられない

振り切れない

待ち続けた




だから僕は歳をとっても
老いていってもずっとずっと
待ち続けた

成りたい僕に僕が成ってた



待ち続けて日々歩んでた今日も
既に幾万の夜を超えてた今日で
明日を忘れて老いた僕は



最期に成ったその夜空を
後悔などしない様に見上げてた




忘れてないよ

待ってたよ

おかえり。




だから僕は歳をとっても
変わってなんかいない
無様でも

僕はずっとずっと僕のまま











君がそっと




そっと迎えに来てくれたから。


自由詩 夜明け前それもまた、黄昏。 Copyright ユダ 2010-01-19 23:14:36
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