ラック
相羽 柚希

賽を宙に投げてみる
これからの行方占うように
六通りの旅路しかないなら
どんなに楽なんだろう

現実 眠れぬ午前2時
複雑に絡み合う確率論
そういえば確率のテストは昔から0点だった気がする

ひび割れた心
周りの目から逃げて
殻が心地よくて
人生を賭けない
動くことをしない
要らないんだろ
叫ぶ雑音は雪になる

欠片を拾い集めて

賽を宙に投げてみる
無音が煩く夜に響く


自由詩 ラック Copyright 相羽 柚希 2010-01-17 02:46:05
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