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石畑由紀子



にんげんに「いつか」の単位はないことを知らせるための報せが届く


あたたかくあまいものが頬をながれて部屋は焚いても焚いてもさむい


ほねになるただしい順序であることに最期の呼吸は哭いたか、君よ、



最前線の兵士は透けて空になりきっと泣いたり笑ったりする


ささえる、の動詞は街にとけている かのん、かのんと鐘を鳴らして





短歌 _______ Copyright 石畑由紀子 2009-12-29 01:36:31
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