『「・・・・・・(・・・・・)・・・・・・・」』
ヨルノテガム





 ,音 ‘ という女が(回覧版)を手渡してくる

「お祭り騒ぎというめしべ」が回覧版に挟まれている

 足がツッた人から『順』にクリスマスという山へ登り
 谷を下ると鏡餅という川が流れている
 チーズという芳醇な神社で「「金髪娘」」という酒を呑む
 しかし音はまだ17歳なので甘酒で酔ってしまう

 手紙と,いふ男 ‘ がムーンウォークしながら

「ロケット『という惑星』」という

下から二番目の神様という踊りに 手を合わせ健康という名の

夜空を見上げて××は消えた 殺人事件という陶磁器に

女という丸みを帯びた深海の暗さは眠り( )

誰のものでもない(という)森林が人という名の木を林立し
探してもいないのに 音やーい 音やーい と『手紙は声を』
嗄らして過去という庭を覗き仰ぎ(見ていた)

 冷たいバウムクーヘンというタイムトラベルに
 【(憂鬱)】という腹筋の数式と「モチモチした食感」の
 相殺によって浮き上がり、等身大、もしくは大巨人の

 足の裏・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・(・・・・・・・『ッー・・・・・』・・・・・・)・・・

・・・カラフルな刹那、悪業むしり取る「域」へ


  *


 ベッドの傾き寒い冬の夕暮れ
 抜け殻は昔の重硬い歴跡
 うす薄皮みたく透明で 決して一から
 やり直したくもない視界

 氷宿るさざめき、さめざめと泣く幽霊の風の社(やしろ)
 灯る旅路と イコールのない数式の霧の街、くおんくおん と
 手探りの過去を引き戻す ッッッッッッッッ―

 アップルパイの断層を迷路通り、甘い知覚と
 才順のショートカット、を寄せ集めたところの答え・発酵・
 醸成の産物を店番する


 黄金の泉、毒盛り野薔薇、琥珀の昆虫這い出て・休止、
 枕元の日記に海賊船の航路図、折り畳み万華鏡の先に
 引力の戯れ、地面のない並木、歯形の想い出、生命の循環図、
 生命観がどんどん叡智の空虚、空白を求めている

 肉体の消失、分解 その前に己の肩と己の肩が すれ違って
 別れていくような歩行をッッッッ

 呆けた太陽と月の光、まぶたの裏の星座図
 寒暖が鼻を抜けて いつまでも終わらない練習を
 頼まれているようだ

 ワレワレは協力的に眠り、協力的に起きている
 協力的な一体感を共感しつづけていないと ワレワレは
 「苦しみ」に入り浸り 遊泳してしまう
 おとぎ話でさえ そんな浮き上がった彼らを助けようとするのだ


  * 


 木を抱くと 

 森が見えた、鳥の話を

 披露しよう















自由詩 『「・・・・・・(・・・・・)・・・・・・・」』 Copyright ヨルノテガム 2009-12-16 03:24:45
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