降伏宣言
KETIPA
詩と現代詩、あと死をなめてかかっておりました。
一字一句どころか、間、音、すべてが毛細血管のように緻密に構築されていたものだったのですね。
言葉をとりあえずつなげば詩になると思っていたおれが間違っておりました。
もうおれは詩人を自称するのもおこがましいほどです。
それでもおれの体に、一滴ほど詩人の血が混入してしまい、それがどうにも抜けてくれないようなのです。
自然に消化されるまで待つか、それとももっと貪欲に血を取り込んで、まさしく詩人になるのか。
決められないものですね。