秋の日は風の日
西尾
さよならの日は 風の日だ
けれど 怖がらなくていい
雲はいつだって自分を壊してゆくし
空だって ためらうことなく色を捨ててゆく
こうして みんな秋になってゆくんだ
木々たちはきっと 何もかも信じているから
風の言葉で色さえ変えてゆくし
それさえも惜しげもなく捨ててしまう
みんな そうして空になってゆくんだ
あなたはもう風に抱かれているのだから
何も心配はいらない
風の日は もう誰もが秋の時なんだ
自由詩
秋の日は風の日
Copyright
西尾
2009-09-13 18:43:48