ショートレビュー・サンデー(再) 9
露崎



 君から電話が来なくて重要なロックバンドが生まれる/餅ヴィシャスさん
 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=23847

 カッコよすぎ!しびれまくった。Fuccccccck!と心の中で何度もシャウトしながら読み直
しました。この詩の男子度はかなりのものだとおもう。男の子ならだれだって、バンド組
んで世界を震撼させたいものですが、その序章といった雰囲気がすごくよかった。カッコ
よさの法則としてひとつあげることができるのは、ユーモアを用いることだとおもう。ユ
ーモアを混ぜることで、濃淡、緩急がでてくる。この作品はそれがビシッと意識されてい
てぐっときました。この強烈な疾走感。いやあ。




 海溝/カンノナツミさん
 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=189520

 先日、「海のエジプト」展を見に行きまして、海底にはまだまだお宝が眠ってるんだ。
と胸を躍らせたわけですが、そういういやらしい気持ちを一蹴するような、美しい詩だと
おもった。膨大に積み重なった時間、というのは想像するだけでなんだか静謐な気持ちに
なる。わたしって、すごくちっぽけ。とおもった。




 ■ 探し方の工夫

 現代詩フォーラムで、おもしろい詩をたくさん読みたいと思った場合、その圧倒的な情
報量にげんなりすることはまず間違いないとおもう。ポイント上位を探っても、自分好み
の作品に行き着く割合は経験則から判断するに、20%程度である。数字は適当です。
 そこでわたしが提案したいのが、自分と好みが似ている人をさがすことである。ふつう
にまずは詩を読む。自分が気に入った詩にポイントを入れている人を見る。吟醸度が極端
に高い、もしくは低い人を外す。そうやって絞り込んでゆくと、過不足なく詩をカバーで
きる人が何人か見つかるはずである。
 そんなことはみんなやっている。もっと良い方法はないのか。そんな声には、我がショ
ートレビューでこたえたいと思います。おれのレビューを見とけば間違いない!あはっ。


散文(批評随筆小説等) ショートレビュー・サンデー(再) 9 Copyright 露崎 2009-09-05 05:24:44
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