紅茶が冷めるまで
あおば

              090825



モビルスーツが欲しい
食べたいだけ食べて
夜は
名刺のように眠る
弾かれたように起き
スマートに走る
美しい心の持ち主と競い
心拍数を高めた午後は
ミジンコを飼う
温かい紅茶を
冷たい背中に流し
乾いた風と土壁に
淡い色を塗り
ティーホーツーと踊る人形を
ショーウインドーから回収し
パラパラと小袋に落とし
颯爽とした顔で
早起きの
古物商に卸す




「poenique」の「即興ゴルコンダ」投稿作、タイトルは流川透明さん。


自由詩 紅茶が冷めるまで Copyright あおば 2009-08-26 23:49:37
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