朱桜天 遊雨

人が生まれて、生きはじめる。
川が生まれて、流れ始める。

人生の区切りがあって、馴染んだ人と別れ、新しい人と出会う。
支流への分かれ道があって、今までの流れと別れて、新しい流れに入る。

人生と川って似てるんじゃないかなぁ・・・。
自分の人生の区切りを迎えるとき、ふとそう思うことがある。

流れて、出会って。
終わりがあって、でもそれは決して今までが消えるって意味じゃなくて。

つまりは、だ。

別れても、終わっても、単にそれは支流に入っただけで。
いずれまたどこかで出あったり、どこかでまた始めたりするのかもしれない。

ほら、どうせ行き着くところはみんな海なんだしさ。

そう思うと、ひとつの終わりっていうのはそんなに、そんなに言うほど苦しいことでもないのかな・・・なんて思ったりした。


散文(批評随筆小説等)Copyright 朱桜天 遊雨 2009-07-18 05:56:29
notebook Home 戻る