小さな空と小さな君の小さな恩恵
遊佐





煙草の煙で出来た雲が蛍光灯の太陽を目指して昇って行く
それを見つめるお前さんの瞳には
瑠璃色の右と
金色の左とに
それぞれの空が宿り
色違い、二色のビー玉のレンズがころころと回り出す

小さな君の
小さな空に
小さな海と小さな宝石の色した二つの小さなビー玉模様の
小さな雲が
天の頂きに弾けて消えて行く

僕の部屋の天井は煤だらけ

僕が吐き出す溜め息の数だけ生まれる
君の不思議が
一つに溶けて消えて行くのでしょう

君の小さな世界の
不思議と物語の大半は僕が生み出す

僕は君に関わる
僕は君に教える
僕は君に教わる
僕は君に明日を授かっている



携帯写真+詩 小さな空と小さな君の小さな恩恵 Copyright 遊佐 2009-07-14 18:46:01
notebook Home 戻る