猫介
ケンディ

猫介は学校を晴れて卒業した。
そして就職活動を始めた。

三毛猫食品の応募票を入手した。
質問項目がたくさんあった。
「なぜわが社を?」
「自己PRしてください」など。

初めてのことばかりでとまどっていた。
どう書いたらいいか分からず猫介は困ってしまった。
猫介は
仲良しだった三つ先輩のぎふ(犬)に
相談しに行った。

猫介とぎふは居酒屋四犬四猫伝で落ち合った。

ぎふは猫介に、いくつかアドバイスをくれた。

「最初よく分からないものだよ。
最初私は、
とにかく立派に見せようとして、
自己PRに、
「にんじん、食べれます」と書いたら、
面接で実際に
にんじん出されて、食べてみろって言われて、
逃げて帰ったよ。」

猫介はにんじんスティックを頼もうと
していたが、やめた。

ぎふは焼き鳥とビールを猫介におごった。
ぎふは別れ際に、
「猫介はよく気がつくやつだから、きっと大丈夫だよ」
と言った。
猫介は相談してよかったと思った。


散文(批評随筆小説等) 猫介 Copyright ケンディ 2009-05-25 19:23:17
notebook Home 戻る