馬野君から夕方電話が来た「今新宿で氷結のんでるとこ」
モリマサ公

ハーモニカを吹き散らす
日が暮れたさきにあるとがった鉄塔の先を見ながら
いいかげんなよくあるブルースだからって誰も殴りかかっては来ない
ひとりぼっちだからさ
なにを蹴っ飛ばしたって誰もびっくりしない
死体とか
空き缶になりたいという真実を誰にも見破られないように
かかってくる電話をあまったるくながして
それでもそいつらと一回ぐらいは寝てもいいかなって最近はおもう
みんなドライじゃないから後がめんどいなあ
満開の桜の下で
毛穴ごと全部を全開にしているとよくわかるよ
マジにすごいスピードで地表が動いていて
春にはちんこたちが重力にさからってふわふわなるんだって
おんなのこたちのスカートは短くなり
あいつらだれかたのむからやっっちゃってくれよと思う
まじにやっちゃってくださいよ春だし


 


自由詩 馬野君から夕方電話が来た「今新宿で氷結のんでるとこ」 Copyright モリマサ公 2009-04-09 22:26:26
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