キャラメリゼ
ゆうと




たとえば、
透明な風が吹いて
きみがぼくだよと言ったら
信じてしまいそうになる、





なまぬるい強風が吹く
こんな夜には
きみんちのカーテンを
ひらり、
めくってさ





忘れられなくても
忘れても、
きっと思い出すよ
いつか思い出すよ

たまに、
ふと、
思い出したように
胸をくすぐる





ねえどうして消えるの、
理由があるなら
言わなくていいよ





お菓子を差し出したら
きみは笑った
クッキーは好きかい
チョコレートは、





これはコンビニで手に入る
よくある市販のものだけど

それでもやっぱり、
ささやかでもしあわせ






自由詩 キャラメリゼ Copyright ゆうと 2009-03-24 03:02:42縦
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