いちめんのうちゅう
ゆうと



世の中に
つらいことは
いっぱいあって
数えなくても
それはあって
そこにあって
ぼくは
ぼくはただ
いま、
どうしようもない
どうすることもできない、
不安に包まれている
心が
動けない、
泣きそうだ
やさしさなんて
いらない、
泣いてしまうから
だめだ
ぼくは弱いから
だめだ
強くならなければ
いけない
だけど
いまのぼくには、




ぼくに、
できるんだろうか
なにが
ぼくは
なにに
なれるんだろうか
ぼくは
必要とされたい、
野暮なことだけれど
ばかみたいな
幸福を
信じていたい
誰よりも
誰かじゃない
ぼくはぼくで
きみはきみで
救われようもない
孤独を
今日の夜も
抱きしめるよ
つよくつよく
抱きしめるよ
はなさないから
はなさないでよ、




雨が降っていて
ここは寒いよ
けれどいつか
春は来るから
あたたかくなるんだ
ぼくはしってる
きみもきっと
ぬくもりを抱いている
やさしさを持っている





雨降りの今夜、
あたりいちめん宇宙になる
ぼくは孤独で
きみは孤独で
きみはぬくもりを
持っているように
ぼくはやさしさを
持っていたい
ぼくはきみを
抱きしめて
きみにぼくは
抱きしめられたい




自由詩 いちめんのうちゅう Copyright ゆうと 2009-03-09 23:57:56縦
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