ロボット
あおば

                            090219

 ロボットというと近未来の自立型人間型家庭内労働機械と感じる人は幸せ者なのかも知れない。たしかに鉄腕アトムをもう少し庶民的にした感じの真面目なロボットが身近にいたら便利だなとも思う。
 古くは、工場内での単純作業を繰り返し行う、溶接ロボットに代表される関節型が主流を占めていたが、近年、原始的とはいえ自立型のも現れて、玩具としては犬型のAIBOのようにすぐに品切れとなりマニアを嘆息させるようなものも現れた。
しかし、人気が高いと思われたAIBOではあったが商売の上では採算が取れなかったようで、現在は撤退してしまっている。パソコンが発売されたときのような熱狂的な需要がなかったのが、一般化しなかった理由かも知れない。パソコンが実用性を持つに至ったのは、表計算ソフトやワープロソフトに加えてインターネットの利用など社会への通路を拓いたと言うことなのかも知れない。話が逸れてしまったが、ロボットの紀元は神話の世界に遡るようで、漠としてその姿が見えなくなるが、もしかしたら神そのものもだれかの考案したロボットかも知れない。神の作った最初の人間、アダムは神が泥で作ったロボットだとも言われることがあるので、ロボットを作った神も、ロボットかも知れないと、単純に考えている。
 先日、エリート、ロボット、落ち零れ、と人間を三段階に評価するコトバを聴いた。おれは間違いなくロボットだと、それも不完全で故障が多く経済性に劣る、出来損ないだと聴いた瞬間、悟った。人間でありつづけようとすると落ち零れるしかないのかも知れない。エリートのことは全く分からないが、人型ロボットが日本国では好意的に受け入れられるのは、全く教育の影響だろうと思っている。



散文(批評随筆小説等) ロボット Copyright あおば 2009-02-19 21:36:15
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