うさこ、戦う
最果タヒ






本来この学校は海に沈んでいるべきだった。
右往左往している鮫はどうしたらいいんだ。私はそのせいで黒板が見えない。同情はするが、きみは人喰いだしなぁ。しかし見捨てたらわたしも鮫殺しとして魚類に恨まれるかも。
黒板が見えない。

私は兵士です、と突然教室で叫んだらいったいきみはどうしますか。消しゴムを貸してくれますか。私の二世になってくれますか。アポロがやってくる。私をつれていく。その後のことはきみに頼んだ。ゴジラをやっつけるのだ。いいか悪いかは知らないけれど、とにかくやっつけるのだ、きみにしかできない。アポロの中はイチゴのにおいでいっぱいだろう。

左手でたたいた人がある日とつぜん破裂をしたりとか、そんなことを想像すると毎日つらい気持ちになるね。知らない女性がいきなり訪れあなたのせいで彼は死んだとか言われたらどうするよとマクドナルドでストローを割る。いやしらないよ、ないよそんなことと答えるきみはいいね。寝ているまにブランコにのせられ往復し、そしてまたベッドにもどされているとは知らないんだろう。

私本当は人じゃないのかもと、ビームを出すとき思います。

死ねばそのうちメールボックスが、破裂するから気づいてね。悪いゴジラかいいゴジラか私だって知らずに戦っているよ。私の暴力にきみの名をつけた。それが愛ってことで、もういいだろう。




自由詩 うさこ、戦う Copyright 最果タヒ 2009-02-18 03:26:59縦
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