あおば

                    79/08/25



         天才的なるもの
           静かな海
        打ち寄せるさざ波は
          静寂を破り
           感覚を
       無限の時間の裡に内蔵する
           そして
          生命は鼓動して
          涼しい息を吸い
        まぶしい日向を眺めている

           やすらぎ

         昼の情景は凛として
           強烈な光に
         大気はおのれを見失い
          落下する光の断片が
        道のあちこちに跳びはねて
         歩く人々の足を濡らす







過去作 初出「MEW」vol.138



自由詩Copyright あおば 2009-02-13 20:12:05
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