のみこんだ群青
ゆうと



ああ夢みたいだ
のみこんだ群青
ぼくを加速させる
きみは幾度も
刹那を待ってる





ながめる宇宙は
果てしないが
ぼくがいる世界は
ここにある
きみの瞳には
映りそうもないが
ぼくの瞳には
映っている





切り取って
貼り付ける
スケッチブックの
白い部分が
埋まっていくたびに
ぼくの頭で
黒い糸が
こんがらがるのだ
それを
ぼくは
ひとつひとつ
ほどいていく
作業を
延々とくりかえす
スケッチブックの
白い部分が
なくなっていくのを
楽しむかのように





夢みたいだなって
感じたときには
もうその夢は
終わっている
そう気づいた
そんな日の朝も
トースターでは
パンが焦げるのだ





自由詩 のみこんだ群青 Copyright ゆうと 2009-01-29 22:47:16
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