不登校のすすめ
つぐこ

 こんにちは、こんばんは。
不登校っていうのは、身近になりつつあることで、珍しくもない、歎く必要もない、
あたしはね、小学校の時は問題児で、中学校の頃は成績悪くて、何度も不登校になろうと思ったけど、勇気がなかったんだ、こんな人間もいるんだから、何も怖がるものなんてないんだよ、
不登校になったからって、人生が終わったって思う必要はないんだよ。

あたしは、不登校になる勇気がなかったし、負けるってことを酷く避けていた。
あたしを囲っている問題に負けるっていうのが、悔しくて意地で学校に行っていた、
それだけじゃないよ、内申書のために学校に行っていた、
今思うと、馬鹿だったね、
大検って道を選べばよかった、
不登校になったからって、その後の人生になんの支障もないってことが分かったから、今、中学生だったら、あたしは絶対に不登校になっている。

妹の同級生の男の子に、小学一年の時に泣きながら親に押さえつけられて教室まで連れてこられたつわものがいるらしい。
その男の子は、あんまり学校が好きじゃない、なぜかというと、
先生に命令されるのが嫌という理由らしい、
その子は、頭が悪いわけでもなく、絵とかはめちゃくちゃ上手いらしい、今でも車で親に送ってもらっているそうだ、
個人的にはその子の将来が楽しみである。

久しぶりに、Eさんの話をしようと思う。
Eさんの日記が、久しぶりに更新されていた、
その日記を見るなり、あたしは圧倒された、Eさんの文章力に圧倒された、
あまりにも感情が伝わりすぎていた。

日記を見て、即座にEさんが学校を辞めた事は分かった。
でも、信じたくなかった、
Eさんの日記を読んだ後、
なぜか、涙を流した。

Eさんが学校をやめたって分かるまで、一週間かかった。
日記のコメントにはたくさんのコメント、でも同じ学校の人はいなかった、
そのコメントの中には、みんなより少し早い卒業だねって書いてあった、
ずるいよ、ずるい。

あたしが涙を流した理由は未だに分からない。
でも、これだけは言えます、お疲れ様です、でも悲しいです、
Eさんは今日から居酒屋で働くそうです、
同じ学校の彼氏と同じ場所に住むために。

それが幸せかどうかなんてわからない。
でも、ずるいよ悲しいよ、
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、
あたしがどんなに悲しいか、文章では伝えられない、
あたしの文章力が平凡すぎるからだ。

もしも、あの時、不登校になっていたら、あたしはもう少しみなさんに気持ちを伝えられたかもしれない。
あたしは、書き手としてはいけないかもしれない、
人のためを書いた翌日、そのEさんの日記を読んで落ち込んでしまって何も書きたくなくなってしまった、
もしも、またEさんに会えたら、知らん振りをしたほうがEさんのためかな、Eさんはあんまり人に連絡先を教えないで行くらしい。

たくさんの孤独が、群れをなす。
その孤独に、呑まれないように必死になる必要はない、
プールに入っていて、泳ぎ疲れて全身の力を抜いてプカプカ浮くように、
成り行きに任せるのもありだっていうこと。

1から4の絵があって、英文を読んでその絵の中から選べって授業があった、
みんなは1から順に言って言ったけど、あたしは前の人と同じのを選んだ、
そしたら、先生は、えって顔をした、空気は読めたけど、英文を読む限りでは、絶対にそれだとあたしは思っていたからそれを選んだ、こういう時に我を張るのはいけないことでしょうか、
でも、何事もなかったように振舞う必要性を身につけないといけないみたいだ、
いいかい、学校に行くのが偉いとか義務とかじゃないんだよ、
ボロボロになってまで行く必要はない。

迷惑をたくさんかけてもいいじゃないか。
ボロボロになりにいく必要なんてない、
全てに絶望してもいい、
文章力がこれだけか、と絶望している。



散文(批評随筆小説等)  不登校のすすめ Copyright つぐこ 2009-01-23 20:34:58
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