2008-11-25 ルアーズ uminekoさん
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=171822
魚に似せられてつくられたルアー。本物の魚を釣りあげるため、ルアーは川を
(湖を)泳ぐわけですが、そこに詩情を見いだすところがすごい。にせものとほん
ものの邂逅を見事に描き出しているとおもう。
uminekoさんの詩はどれもすばらしくて、去年はよく読みました。やはり短いのが
いいとおもう。短さはそれだけで長所だと痛感するこのごろ。長さでごまかせない
し、短いなかでインパクトも与えなくちゃならないからハードルは高い。けれど、
それを軽やかに飛び越えてそんな苦労をみせないところがとてもすてきです。
この作品でもちゃんと印象的な部分をつくって読者を楽しませてくれています。
「哀しみに似た」で終わる最後のフレーズなんか、快感すらともなうほど。口ずさ
むと抜群のリズムであることも注目したいです。