イスラエルの初代首相を務めたダヴィド・ベン=グリオン。善玉なのか悪玉なのか、よくは解らないが、次のような「予言」を残したらしい。
David Ben-Gurion, Israel's first prime minister, prophesied in the early 1950's that if the State did not put an end to the desert, the desert would likely put an end to the State.
(
http://www.negev.org/About/about_us.htm)
「我々が砂漠に終止符を打つか、砂漠が我々に終止符を打つかのいずれかであろう。」そんな予言だ。
予言が当たるか外れるかは別として、このような彼の地政学的認識が「パレスチナ人皆殺し」というような考えに帰結するとはとうてい考えられない。
現在、この初期指導者の遺志を受け継ぐものと自称する組織にThe Negev Foundationという財団がある。
(
http://www.negev.org/index.htm)
米国オハイオ州クリーブランド出身のアメリカ人らによって発足されたものらしい。これがまた、私の乏しい英語力では、善玉なのか悪玉なのか判断がつかない。彼らに倫理的な見どころがあって、パレスチナ問題解決への情熱が認められればいいのだが。
追記 1
『ネゲブ開発とダビッド・ベングリオン』
http://www.green-age.net/about-kkl.php#04 からの引用
−−−引用開始−−−
イスラエルの国土の60%は、岩がゴツゴツとした乾燥地域で「荒野」とよばれています。
ネゲブ地方の年間平均降雨量はわずか200ミリ程度。いわゆる荒野と砂漠が続いていて、土壌も粘土質のため雨期には突然ワジ(涸れ谷)があらわれ洪水を起こします。雨水は土に沁みこまず、地面を流れるだけで貴重な水が海になだれ出てしまいます。
人間が手を加えなければ、とどまることもありません。(引用:砂漠の預言者ベングリオン 大西俊明/著)
この土地の開拓なしにイスラエルの未来はないと訴えたのが、初代首相のダビッド・ベングリオンです。
−−−引用終了−−−
イスラエルの未来に限った話ではない。
追記 2
イスラエル南部、ネゲブの荒野には膨大な地下水が眠っているというではないか。これを利用して緑化を進め、南部への移住を促進して欲しい。そしてパレスチナとの物理的・政治的距離を確保して欲しい。その方面でわれわれ日本人もいろいろ協力できるだろう。