key
ゆうと



ぼくは
よるを呼び込む
ふるい風が
吹いて
かき消されそうな

感情、
枯葉が舞うよ


透明だからね
色をつけたの
わかるかい?
きみの目印さ

いつだって
駆けてゆく
準備はできている、のに


すきっていう気持ちは
よくわからないけど
ここにある気がするんだ
なんとなく
まんなかのほうに、

あいまいな 顔をして
ほんとうは 知っている
だけど気づかない
傷つきたくない、


ぼくはね
知りたいんだ
いちどだけ
空になってみたい
そしたら
そしたらね
きみに全部
あげてもいいと思ってる

唯一の
なくさない方法って
きっとそれしか
ないと思うんだ


憂鬱が
まぎれて
ぼくは夜明け
新聞配達の
バイクの音と
カーテンの光

どこか遠くのほうで
待っているひとがいる
どこか遠くのほうから
やってくるひとがいる


さ、
ぼくはこれから

羽ばたいて、みるよ





自由詩 key Copyright ゆうと 2008-12-18 04:32:59
notebook Home 戻る  過去 未来