からっぽの月
ゆうと


センチメンタル
ぼくをおっことす
ありとあらゆる穴に向けて
投げたボール
放物線を描いて
空のほう
白く光って
消えた

センチメンタル
あおくまぶしい空
空は空洞だから
ぼくを受け入れてくれる
よるになると
ぼくが投げたボールが
月になって輝く
だれかがそれを見て
きれいだと言う

きれいだと言う。




自由詩 からっぽの月 Copyright ゆうと 2008-12-12 01:52:13
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