ともちゃん9さい

るるるるる
るるるるるるる
るるるるる
崩壊するる

保育園のオルガンは息があらい
足踏みがねばついている
牛乳をこぼした
園児は花とともに卒園して
入学する前に死んだ

夜のこども部屋 寝顔みる母親は
ランドセルのひかりを知る
かたわらで死んでいるこどもが生きていると信じている

園児じゃない朝がくるくると
くるくるくるくるんだと

るるるるる
くるくるまわる
るるるるる
くるくるくるう犬ううう

とおされた管をひきちぎる
差別の川岸で
夫婦ゲンカをたべている

月がきょだい

ずううっと

低い音がしている

かたわらで死んでいるこどもが生きていると信じている
そして犬がくるくると
くるくるくうくらうんだと

絵本から絵がぬすまれて
るるるるる
るるるるるるる
るるるるる
るに埋めつくされる

月がない
ずううっと
低い音がしている
まっくらだ

るるるるる
るるるるるるる
るるるるる
るに埋めつくされて

ここはどこ
ずううっと
低い音がしていて
足踏みがねばついていて
とおされた管をひきちぎって
絵本から絵がぬすまれて

ランドセルがひかる


自由詩Copyright ともちゃん9さい 2008-12-05 17:53:26
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