似て非なるモノ
愛心



独りぼっちの部屋



冷たくなった指先は

よく動かない


ふと
甘い空気が欲しくなって

厭に重いカーテンをひくと

氷の窓ガラスに映る



真っ白な光



蛍光灯か
向かいの街灯か
はたまたペンライトか


触れることはないと

頭で分かっていても

触れたくなった



けして
暖かさは感じない


ただ

それ故なのか

とても惹きつけられて



嗚呼
この感じ

似ている

どうしようもなく
我慢が出来ない感じ

理由も意味もなく
本能が欲する感覚


そう

あの人を想うとき



とてもよく似ている


携帯写真+詩 似て非なるモノ Copyright 愛心 2008-12-02 23:18:02
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