回想録
狩心

気持ち悪いガードーレールに
足を突っ込んで / ニーソックスとする
足は峠のカーブに絡み付き、脈打つ
― 山は私のものとなる ―
◎股間が ○型に変形し /
木に抱き付くコアラのように / (便座を形成する)
―  私は山となる  ―
山となる私は、。竜巻的胴体
竜巻的胴体は。・胴体着陸できそうなニンフの柔肌
無造作地帯、・聖なる寝癖、。朝起ちの森林
△頭が □型に変形し /
目を潜めた◇的人間 恐怖 堕落 未知による解体
気持ち良過ぎる大蛇の群れ・匂い立つアスファルト
大根の千切りのシャープな輪郭と音
木々の上に横たわる、車型のカラス
カーカー
気持ち悪いガードレールに
骨を突っ込んで / 手袋とする
誰かが乾燥されていく
回転図式の中で
人でないものも擬人化、唾液、駅/浄化し、
お母さん消失! カーカー アスファルトに転がる着グルミカーカーが転がって夜空を / (愛撫している)
目の前に広がっている風景は
小学校の絵の具で描かれたような、水色的青空なのに
骨は峠のカーブに絡み付き、脈打つ
― 私は山となる、森林的火災 ―
黒く、浅ましく、延長コードで町を形成し、電気の壁を!
瞬く間にカツラ剥きされた皮膚を 放送 / 伝達 / 抱擁し アスファルトォォ!
尻もちついた蛇を臼の中に入れてペッタン
年が明けたら餅が食いたい
餅が食いたくない男は、車型のカラスをひっくり返し
一人闇の中へドライブに出かけた
峠の道にはイカの塩辛が敷き詰められていて
走る度にそれをじゅるじゅる踏み潰し、
否それは既に死んだものだったが、
否それはまるで生き物を殺しているようだった

第二章
山は海に沈んだ
海上を滑るように進む、朝起ちの森林、毛むくじゃらのおばけ
地下鉄は確かに。足を持たなかった
朝焼けは何故か、遠くて近い存在を。色付けた//
歯ブラシ的感動! そこで私はざるそばを食う落下した腐乱死体
やはりモンゴル地方において、草原は支配であり、
血の雨が大地、
大地はむしろ空に向かって落下した、、
油の音が耳を溶かし、パチパチと他人の拍手が心を透かした
エンジェルは掛け算の中で身篭った
第一章
土踏まずの空間に、家を隠している
やはり私はあの、
ガードレールの白さ、(汚れが目立つ)
そして冷たさ、硬さ、切り裂くカーブ、突き刺さる大地
などの計算によって生み出されていく、イカの塩辛の道
足が絡みつく頭部や、大根の千切りのシャープな輪郭と音
そこに過程/家庭を感じ
いやらしいほど泣けた
無重力の湿地帯
体は宙を浮き
◇型的UFOとして
― 射撃される ―


自由詩 回想録 Copyright 狩心 2008-11-28 02:15:48
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