名古屋、諸田玲子の小説と李白精神
中国の大学で村上春樹の文体という卒論を書いたわたしが、名古屋に行ったら、手羽先と鍋うどんに魅了された。
日本に移り住んで、不況の暇で、諸田さんの「遊女のあと」を読んで、金融危機の中でなぜか江戸中期の夢の都名古屋精神、千金散尽還復来の李白の詩に相互喚起された。
バブルの美しさ?
人間の本能の要求かもしれない。
中国大手サイトのブログに何か書いた。
http://blog.sina.com.cn/faguonaila
http://faguonailao.blog.sohu.com/
(日本語でのコメントもできます。)
諸田さんの小説が文芸より、逞しく読者市場を持っている。
しかし、人物のせりふはとても繊細。翻訳者を泣かせるほど、男女話し言葉の差異、方言、時代の文法、さらに心情のゆれを載せている。
よほどの名訳でないかぎり、踏みにじられるであろうと推測する。