常夏
よしおかさくら

彼はまだわたしと
常夏にいる
半年の後には
都会に戻るだろうと云っていた彼がだ
確かに
都会に帰っていた時期もあった
度々帰っているとも云える
けれども
四年経った今でも
彼はまだわたしと
常夏にいる
わたしをくすぐり
わたしに笑いかけ
嬉しそうにしている

夏に住むことに決めたのは彼だった
彼の居易い場所にわたしが合わせた
月は丸く大きく高く昇り
風はひんやりとしている


自由詩 常夏 Copyright よしおかさくら 2008-11-18 19:48:29縦
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