手をつなごう
yoshi

手をつなごう

君が雲の向こうに行っても

僕はその手を探し出し

しっかりと

しっかりと

握り締める


手をつなごう

君が苦しいときに

助けを求める相手は

いつだって僕であって欲しいから

僕はいつでも待っている


手をつなごう

どこか遠くへ

素敵な場所へ行こう

海でも 山でもいい

素敵な景色を

君と見に行こう


そんな事を思いながら

毎日を過ごし

両手に何も持てなくなった僕には

結局なんにも残らなかったけど

思い出だけは残ったよなんて

少し強がりを言ってみたりする

少し風が冷たくなってきた秋の夜

僕は僕の両手を見つめる


僕は君がどこに居たって

どこに行ったって

探し出すと言っただろう?


少しだけ待っていて

そしてもう一度


手をつなごう




自由詩 手をつなごう Copyright yoshi 2008-10-21 23:04:25縦
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