不連続体
あやさめ
──ちょうど躓いた小石の先に連なった足が
氷柱を踏んで動かされていくようだった──
映像はいつもコマ割の上で音をあてていく
それは今日の病室でも変わらないまま
カーテンの外の動きも
「○、○、△、○、□、○。」
と並べられたように彼らの高感度カメラが捕らえていく
メトロノームがならなくても目覚まし時計が用を成す
次の風景画への異動/移動していく手品のネタを明かして
もう一度結合した前/全断絶部分はこうして揺るがされて
周りから声が鳴るから駅でいつも目覚めている
車の中ではもう眠れない。
一定の明るさだけ提供されて
遠心力に気づかなくなっていく
波がもう届かない陸地で月の偽者が動かされては
朱ないしは赤の震えた匂いがする
眠れないと言ったとしても
何もないと言ったとしても
盲目な彼らは一次元的な進行をしながら
向こうの壁のそのまた向こうへ飛び込んで
消えていた
水が流れてはいないと
そう表現して彼らは飛び込むのだ
そのような絵画の前で常に目を覚ます勝手な意識の上で
誰かが断定したことがある
いつまでも、朝だ。
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