今夜、すべての場所で‥(全4話)
長谷川智子
何かが起こる。
バチッ‥!
闇、一色
塗られた空間
どよめく群集…
?(゜口゜)
.( ̄〇 ̄;)
(#゜△゜#)
なっ、何なんだ?
TVもラジオもつかない
メールすら届かないι
_| ̄|◯ ガックシ…
ドウスレバイインダ!???
―続く。
‥その2
何やら物騒な物音が
あちこちから‥
ガタガタバタバタドタバタ!!
ズズズズズズ…
ピーポーピーポー
ジジジジジジ…
余剰電力で無線だけは、聴けるらしい
早速試してみた
“停電の原因は依然とせず、原因究明中です。続報が入り次第お伝えします”
―続く
その3
音沙汰無い無線を尻目に時間は刻々と残酷なまでに過ぎてゆく
“もしずっとこのままだったら…やだよ。真っ暗イヤ〜”
“だぁ!停電続きじゃ家電全部アウトじゃん!!どーしてくれんのよ!!!あ゛〜冷食パーだし、好きなドラマの裏録観れないし、ほかにも…”
一方、とある地方の山奥
原発施設の真上に太いストローぶっ挿してジュルジュル電力吸い上げ光る魔物が居座る
グケケケケケケケ…
?ギュイェー!!!
地元民
「な、な・・なんだぁ‥ありゃあ??」
「わからん‥‥とにかくみなにさ、伝ぇてけれ!」
村の防災無線から一般無線へ広がった‥
‥その4
自衛隊も迅速に動く
飛び交う情報を頼りに複数と判明した魔物を個別に追跡。
原発から引き離し追い詰めた魔物に司令官が
“直ちにこの場から退去せよ!さもなくば‥”
ギロッ ‥
睨む魔物
一瞬怯む司令官
「ケケケケ‥オマエラワカランヨウダナ モトハオマエラガオレラノエサヨコドリシタダロ! ダマッテタラオレラチテイノナカデイキタエチカシゲンスベテキエテタガナ」
しばし、沈黙。
司令官、おもむろに
“では、政府に要求を伝えよう。言いたまえ”
「オレラガタベルエサトルナ タダ ヒツヨウナラワケヨウ コレデヨイカ?」
“了解!”
ー明け方には電力は回復し平和に戻った、が‥内閣解散は免れなかった
完