硝子に浮かんだ蛙のように
遊佐





大空の風景画
蒼白のその中を
登り詰めて行く
小さな蛙

お前は何処から来たの?
お前は何処へ行くのだろう?


張り付いた硝子は
お前を天に導いてくれるのだろうか…


このちっぽけな日常にしがみついた僕は
この先、一体何処へ行くのだろう

硝子の背景背負って、夏雲の向こう側へと思いを馳せて
今を、噛み締める

まだ、夏の途中
まだ、旅の途中
まだ、終われない夢の途中


跳ねずに
硝子を歩くカエルのように…、
迷いの中
暑さを逃れる術を模索する


叩けば壊れる儚い足下に身を任せたカエルのように




携帯写真+詩 硝子に浮かんだ蛙のように Copyright 遊佐 2008-08-11 00:21:01
notebook Home 戻る  過去 未来