打ち水
フユナ






ひだはそれを吸い込んで

ぼくはたとえば茫然とし

まるで関係のなさそうななにかに

縋ろう縋ろうとするさまはこっけいなんだろうと思う。





風鈴がなるので

ありがちなように我にかえり

とっても言えない、を繰り返して

ぼくはどうにかいきようとする








覚悟を決めてしまいたい

そうしたら

この打ち水も岩をも打ち抜いてしまえるだろうに




覚悟を決めてしまいたい

そうしたら

この打ち水も虹にさえなれるだろうに





覚悟を決めてしまいたい

そうしたら

このアスファルトに

蒸発してしまってもかまわないだろうに





























未詩・独白 打ち水 Copyright フユナ 2004-07-20 01:49:17
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