浮遊する言葉
ゆうと
くらいくらいくらいくらいで
浮遊できるんだ
さびしさばかりが先行する
夜はまったくの白紙で
波打つ鼓動だけを聴いている
・
口を開くと
言葉がこぼれ落ちて
かたちをとどめずに
きみの胸に届く
そうしていつか消える
かなしみを残すのは
一体何の所為なんだろう
・
誤解はといてゆけばいいし
きみはそのまんまでよくて
ぼくもそのまんまでいいのさ
そういう
きみが好きなぼくは嫌いじゃない
・
遠くで星が砕けるのを見た
あんなふうになってゆくのかな
波打つ鼓動をききながら
ゆるやかにぼくは浮遊していたい
自由詩
浮遊する言葉
Copyright
ゆうと
2008-07-22 23:27:28