ロンドンからパリへの手紙
aidanico
いや〜普通に無理っしょ!なんかそう思った。大学卒業、就職活動、卒業制作、なんだかどれもこれも薄っぺらい漫画のようだ。ニートマッシグラお先真っ暗?どうぞ、喜んで社会撤退してやる、模倣犯が耐えない気持ち悪いニュース、ほとんど島田紳介が作詞してる(その上朝が苦手な僕はみのもんたより彼の顔を見る頻度が非常に高い)気持ち悪い音楽番組、アナウンサーの笑顔が気持ち悪いデジタル放送(これはナショナルやソニーなんかのテレビ買い替えさせるための陰謀だ)、ああ欲望の渦巻くテレビ、だけど見てしまうテレビ、お笑いしか見ないテレビ、「ハネるの扉」を見逃してしまった「お笑い」を「明石屋さんチャンネル」と「爆笑レッドカーペット」で埋められるなんてコンビニエンスなこのご時世。笑いのクオリティってなに?マジシャンとお笑い芸人の違いは?マナー講師とお笑い芸人との違いは?エレクトーンで二曲同時に弾いて最後に片手でトランぺット吹いちゃう奴は確かにすごいけどそれってお笑いなの?拍手は起ってるけど、誰も笑ってないんだけどそれはそれでアリなの?だったらくまだまさしのほうがよっぽど正統派だ(ただし、ハイキングウォーキングは絶対認めない。パンツ一枚でもそれが綿の黒のボクシングかサテンの赤のハイレグかであざとさは随分見え隠れするもんだ)。もう半分ニートの状態で連ドラとお笑い芸人には妙に詳しくなるわけで。あ、明日はとんねるずだ、そして仕事先に連絡を入れなくては。仕事といってもバイトだ、それも日雇い派遣で今、ニュースでも問題になっているやつ。日雇いをなくそうって言う動きは企業にも僕らにもそんなにマイナスにもプラスにもならない気がする。だって一日で会社辞める人だっているっしょ、普通に。ゆとり教育が悪いのか日本の政治が悪いのかモンスターペアレントが悪いのかなんて知ったこっちゃ無い。二十五までは時代の寵児で赦されてしまう空気がなんとなくある、この国には。でもその先は?悪いけど、その話は二十五まで先送りだ。何故なら僕はまだ二十二だからだ。ローソンに行くとき雨で、それはもう世界の終わりのような、明らかに間違ってるサイズの水滴だったけど、只の通り雨で、もう明日には忘れたように晴れている。気が早いよなあ、なんて思っていたらもう七月なんだけど、僕が死ぬまでには後何回七月が来て、地デジが来て宇デジが来て、木村拓也が月9で主演を張るんだろう。僕の人生はレッドカーペットのように三分では済まされない。残念ながら、何かをほのめかすように。