スローリー、スローリー
ゆうと


ああ
いま
きこえるのは
銃声

ような
きみの声


地球が回る  (slowly,slowly)
梅雨空の下  (slowly,slowly)
足取り重く  (slowly,slowly)
8ビート刻む (slowly,slowly)


おだやかな
海で
そっと
手をつないで
夕陽を
見ていた
ゆっくりと
海にとける
夕陽を
ぼくらはただ
見ていた

ただ
それだけで
ぼくを酔わすには
充分だった
アルコールに
弱いんだって
きみは
頬を赤らめて
言っていた
あのときの
笑顔は
忘れてしまった


地球が回る  (slowly,slowly)
梅雨空の下  (slowly,slowly)
足取り重く  (slowly,slowly)
8ビート刻む (slowly,slowly)


ああ
いま
きこえるのは
銃声

ような
きみの声




自由詩 スローリー、スローリー Copyright ゆうと 2008-06-09 22:38:54
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