三丁目の奥手さん
あおば

               080605



三丁目は二丁目の先です
一丁目は通り過ぎたので
覚えていらっしゃらないかもしれません
四丁目はありません
しかたないので続を加えます

なにをいっているのか
この男
映画
「ALWAYS三丁目の夕日」を
見過ぎたんだね
ミゼットが活躍した戦後の昭和
モータリゼーションの夢を追って
か細い足で
懸命に駆けていた
小さなエンジン
可愛い車体

いまごろになって
幼い日が
懐かしくなったのか
人気が人気を呼んだのか
続編も放映されております
ひねくれの私は
いまさらねと
思うのですが
その影響か
オート三輪の人気も高まって
ネットの上では珍しくもなくなって
毎日
元気良く
走っております

映画の中の
奥手の君は
現の証拠を煎じたり
サプリメントを頬張って
元気良く毎日を過ごします
つつがない毎日を
続きが続きを呼び起こし
寅さんのようにシリーズ化して
欲しいと
本音を少しだけ漏らします

修理工場の
奥の方に隠してある
買い手が付かないから
スクラップにするのだが
なんだか惜しくて
まだシートを被せてる
三輪乗用車
何時の時代でもそんなに人気がないようで
税制に支えられ
辛うじて生き延びている国もありますが
我が国は
優遇されなかったのか
貨物はともかく
乗用三輪は
流行りませんでした
奥手の君も
まだ
知らないお話しですね




自由詩 三丁目の奥手さん Copyright あおば 2008-06-05 00:35:42
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