シュガースポット
クローバー



バナナの河が
するする、流れていくから
滑って転んで
黒い斑点も良く見ると茶色っぽくて
一匹一匹
願うことが積もっていく
そういえば
今年は会えたかなぁ、などと
空を眺めてみたりする
街灯
信号赤で、足をつく拍子に
エンストした、ガス欠で
原付を押している
見えなくなる反転、白い
注ぐガソリンが実は透明で綺麗だな、とか
ガソリンスタンドは
セルフで
500円で足りなくなって
ちょっと焦る
足りた頃のことをちょっと思い出す
そうそう、そんなことよりも
バナナだ
たぶん、まだ泳いでる
両岸を行ったり来たりしながら
黒い魚が、河を
朝には、ほら、また増えている。



未詩・独白 シュガースポット Copyright クローバー 2004-07-12 22:57:57縦
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