搾取
本木はじめ

閉ざされた空をこじ開けると
夜だった
これはもうするしかない
赤い花びらをそっとめくって
またはひらいて
潜り込む黒い蜜室
いつまでも潜ったままで
星々の干渉から逃れる
ああ 断絶 断絶 忘れてゆくよ白い部屋
つぼみから顔を出してみたりしたら
僕はもう首をはねられるだけ


自由詩 搾取 Copyright 本木はじめ 2004-07-12 22:17:55
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