創書日和「器」 つなわたり
ゆうと


器用な
きみでさえ
泣いている
恋は
単純で
むずかしいのと
きみは言う

不器用な
ぼくは
そんなきみを
好きになりそうで
ああ
だめだ

からっぽの
頭を叩いて
曖昧な
嘘をついた


夏の大三角形が
見え始める頃になると
思い出すんだ
つなわたりをしていた
ぼくらは
ふらつきながらも
きらきらしていた




自由詩 創書日和「器」 つなわたり Copyright ゆうと 2008-05-20 20:40:42
notebook Home 戻る  過去 未来
この文書は以下の文書グループに登録されています。
創書日和、過去。