それでも世界は美しい
あおば

逆転されたカイジが拾うカンタベリー物語の弾けて跳んだ熱線銃弾を密かに包みこんだ二つ折り版に示されるバチバチ唸る電流源の忍び笑う下放された韜晦色の底意地の悪い速度計と大腿骨頭壊死を告げる情熱が手招きしながら認識を解く短い夏の下生えに蹲る若葉は背負われた夕暮れのオキシダント濃度を示す晴雨計の手招きをスキップしながら蒸し蒸しする安価な四つ折り版を買い整えにこにこしながら授業の再開を待ち望む油断大敵のピカピカにレストアされたノートンマンクスに跨った時代遅れの内弁慶の長刀が偶然振り回された刃先が一時停止の標識に驚いて後ずさりする度にピタリと停止する軟弱な思考と落下速度検出機構を持たない磁鉄鉱探床の辛い旅程の記憶が夥しい光線銃の的となりあっというまに燃え尽きる炎の温度を遠くの方から手のひらでそっと感じるような逆転されたカイジの慈しむ眼差しが声を掛ける間もなく通り過ぎてゆくのが見える囲繞された眼下を企む080506。


自由詩 それでも世界は美しい Copyright あおば 2008-05-06 23:03:22
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