遊泳禁止
ゆうと



ぼくたちはおぼれていく
息ができなくて、

そんなときに浮かぶ顔はいったい、
だれなんだろう


きみは、
さびしくなったらだれを思い出すんだろう
携帯電話の送信ボタンを押せないほど、
好きになったことはあるんだろうか


そんなことを思った
春の夜
流れゆく


ああ、
裸足で駆け出したいな
ビルの群れをかきわけて
海へ行こう
海へ





自由詩 遊泳禁止 Copyright ゆうと 2008-04-06 22:46:44
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