社会的牝
因子

隙を見せないように頑張って睫毛をあげる
こわい人の目を真っ直ぐ見つめられるようにラメ入りの525円のシャドウを塗ってライン引いてマスカラを塗る
安い色のついた爪で威嚇する
5センチのウェッジソール履いてカツカツ歩く
家に帰って風呂に入るまで武装解除出来ない私
私は社会的な牝になりたかった
しかし家に帰って風呂に入るまで武装解除出来ない私
その私はどんな私だ
そこらへんを這ってる私
そういう私だ

批評してくれ批判してくれ
くらくらするよなホワイトムスクの香水つけても自分以外気付かない社会的な牝


自由詩 社会的牝 Copyright 因子 2008-03-18 20:48:22
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