おっぱいⅣ
茶釜

朝も夜も
頭に思い浮かぶのは
ただひとつ

あのこの
おっぱい

何よりも柔らかく
何よりも近寄りがたい
そのふくらみが

すべての悩みをぶっとばす
すべての望みもぶっとばす

明日の予定も
あさっての予定も
盆も正月も
方程式も
年表も
元素記号も
ラファエロも
光太郎も賢治も

ものの見事にぶっとばす

今ぼくの前にも後にも
とにかくあるのは
おちちだけ

いつもいつだって
ぼくのおつむは
おちちで貸切満員御礼!

あぁ
寝ても覚めてもバスト
頭の中はバースト
あぁグレイテストテイスト
地球はひとつ
バストは二つ
大小形はこだわらない
贋乳だってご愛嬌

山を望めばおっぱい
空を見上げてもおっぱい
やっぱりおっぱい
すっかりおっぱい

二十歳になっても
四十になっても
還暦過ぎても

想いはただひとつ


#原題「永遠の思春期」


自由詩 おっぱいⅣ Copyright 茶釜 2008-01-13 22:43:58
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