中庭
あおば

                   071213



 なにかをもとめてなかにしさんのうちにゆくと、
かけらのようなおとこのこがかけてきて、
たもとをひっぱるので、
なくなったはずのわがことわかった。
 なかにしさんのうちには、
なかにわがあるので、
うらにわはつかわれていない、
だれもていれをしないうらにわには、
草が生えて
尾花も生えて
キミドリの葉を茂らした
小菊が地面を這うように茂り
白い花を咲かせている
霜が降ると紫が掛かって
綺麗だなと思いながら
遠くを眺めている
遠くの方へ
行きたくなることもある。


自由詩 中庭 Copyright あおば 2007-12-13 23:04:02
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